強い寒気は9日にかけて断続的に流れ込むため、ふだんあまり雪が降らない近畿や東海の平地でも大雪のおそれがあり、気象庁は交通への影響などに警戒するよう呼びかけています。
新潟空港事務所によりますと、新潟空港は大雪の影響で、8日午前7時半から午前11時ごろまで滑走路を閉鎖して除雪作業をするということです。
このため新潟空港を発着する便は午前11時ごろまで運航できなくなっていて、全日空や日本航空などのあわせて12便が欠航となります。
JRによりますと、東北新幹線は線路点検の影響で、仙台駅と盛岡駅の間の上下線で運転を見合わせていましたが、午前7時22分に運転を再開しました。また、上越新幹線は、ポイント点検の影響で高崎駅と長岡駅の間の上下線で運転を見合わせていましたが、午前7時51分に運転を再開しました。JR各社やホームページによりますと▽東海道新幹線は雪の影響で、三河安城駅と新大阪駅の間で通常よりも速度を落として運転を行っていて、遅れが見込まれるということです。▽山形新幹線も大雪の影響で福島駅と新庄駅の間の上下線で運転を見合わせています。このほかの新幹線はおおむね平常どおり運行しています。
JRはホームページなどで最新の運行状況を確認するよう呼びかけています。
大雪の影響で滋賀県のJR米原駅では7日夜遅く、北陸線の列車に遅れが出て、一部の乗客は、駅に停車した列車の中で夜を明かしました。JR西日本によりますと、北陸線では7日、大雪や強風の影響で福井県の敦賀駅から米原駅に向かう列車に遅れが出て、名古屋方面に向かう最終列車に乗り継ぎができず、およそ20人の乗客が駅にとどまりました。
このためJR西日本は、仮眠を取ってもらえるよう駅のホームに止めた12両編成の列車を「列車ホテル」として開放しました。
大雪の影響で、東海や近畿の高速道路などでは通行止めが続いています。高速道路各社によりますと、午前8時現在、東海や北陸、近畿を通る▽東名高速道路、▽名神高速道路、▽新名神高速道路、▽東海環状自動車道、▽伊勢湾岸自動車道、▽東名阪自動車道、▽伊勢自動車道、▽北陸自動車道、▽東海北陸自動車道、▽中部縦貫自動車道、▽舞鶴若狭自動車道、▽阪神高速道路、▽名阪国道、▽播磨自動車道などの一部区間で通行止めとなっています。また中国地方の▽山陽自動車道、▽中国自動車道、▽米子自動車道でも一部区間で通行止めとなっています。
高速道路各社は、最新の情報を確認して外出を控えるとともに、やむをえず高速道路を使用する際には利用時間の変更などを検討するよう呼びかけています。
三重県では、雪の影響で通行止めになっている高速道路を下りた車などで各地で渋滞が発生し、高速道路会社などは、大雪が予想される地域への車での外出を控えるよう呼びかけています。このうち伊勢湾岸自動車道は、7日夜から三重県のみえ川越インターチェンジと四日市ジャンクションの間で通行止めが続き、みえ川越インターチェンジの周辺では、愛知県方面から来て高速道路を下りた車で渋滞が発生しています。中日本高速道路によりますと、渋滞は一時、インターチェンジ内までおよそ15キロとなり、その後は解消に向かっていて午前9時の時点で4キロの渋滞となっていました。このほか国道1号は三重県亀山市内でおよそ1キロの渋滞が発生し、名阪国道も通行止め区間にある複数のインターチェンジの周辺で渋滞が発生したということです。
高速道路会社などは、大雪が予想される地域への外出を控え、やむをえず外出する場合は、道路情報などを確認するとともに必ず冬用タイヤやチェーンを装着するよう呼びかけています。