<新日本プロレス:大阪大会>◇11日◇エディオンアリーナ大阪
メインイベントでIWGP世界ヘビー級王座戦が行われ、挑戦者・後藤洋央紀(45)が20分7秒、GTR(後ろから相手の首を抱え、胸にラリアットを打ち込んだ後、自らの膝に相手の後頭部を打ち付ける技)で王者ザック・セイバーJr.(37)から3カウントを奪取した。後藤は前身のIWGPヘビー級王座に8連続挑戦失敗というワースト記録を持っているが、悲願の初戴冠となった。
後藤はバックステージで早くも次期挑戦者を自ら指名した。「後藤革命はまだ始まったばかり。早速、次の挑戦者を指名したいと思いますよ。棚橋社長、俺は王者としてもう1度、彼が引退する前に、もう1度彼とタイトルマッチがしたい。今の若い世代に見せつけなきゃいけない闘いが、そこにはきっとある。旗揚げ記念日(3・6大田区大会)、そこに照準を合わせて、やっていきたいと思います」。来年1・4東京ドーム大会で引退する棚橋弘至(48)と旗揚げ記念日に戦いたい意向を示した。
するとそこへ永田裕志(56)が登場。「心から“おめでとう”を言いたい。その上で、今ここで、お前のそのIWGPベルトに挑戦したい。勝利の美酒で祝ってる早々、申し訳ないけど、このたぎる思い、お前に一言ぶつけなきゃ収まらない思いがあったんで、挑戦表明した。どうする?」と直訴した。
後藤は「もちろんOKです」と承諾し「でも、次の挑戦者はちょっと決まってるんで…その先でいいのなら」と返事した。
永田が「そうか、じゃあ負けるなよ。次のタイトルマッチ、負けねえでくれよ」と後藤にエールを送ると、後藤も「負けるつもりはありませんし、永田さんの挑戦表明、ものすごくうれしく思ってますよ。必ず、実現させましょう。若い世代に、その闘い、見せつけましょう」と棚橋、永田との王座戦へ意気込んだ。