太陽光発電事業を手がける青森県の会社社長らが、破産を申請した東京の関連会社の口座から、手続き開始前におよそ5億5000万円を不正に移したとして、破産法違反の疑いで逮捕されました。警視庁は、資金を隠す目的での計画的な破産だった疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは、青森県にある太陽光発電事業の会社「NC電源開発」の代表取締役社長、大山顕徳容疑者(46)ら4人です。警視庁によりますと、大山社長らは、4年前に破産を申請した都内の関連会社の資金合わせて5億4900万円を、前年5月までの半年間に複数回にわたって移転させ、債権者の権利を妨げたとして破産法違反の疑いが持たれています。関連会社は大山社長が実質的に経営し、会社の資金が正規の取り引きを装う形で「NC電源開発」の口座に移っていたということで、警視庁は資金を隠す目的での計画的な破産だった疑いがあるとみています。
調べに対し社長は黙秘しているということです。