資生堂 最終赤字 100億円超 中国事業など不振で業績悪化 | NHK

中国事業の不振などで業績が悪化している化粧品大手の資生堂は、去年1年間の決算で最終的な損益が100億円を超える赤字になったと発表しました。1年間の決算が赤字となるのは4年ぶりです。

発表によりますと、資生堂の去年1年間のグループ全体の決算は、▽売り上げが前の年より1.8%増えて9905億円だった一方、▽最終的な損益は108億円の赤字となりました。会社の1年間の決算が最終赤字となったのは、コロナ禍で化粧品の需要が落ち込んだ2020年以来、4年ぶりです。これは、中国での景気低迷や現地企業との競争の激化などで中国事業を中心に収益が落ち込んだことに加え、日本や中国での店舗の閉鎖や人員の削減などでコストが増加したことなどによるものです。会社は、グループ全体でコスト削減に取り組むとともに、日本や欧米での利益が見込めるブランドに注力し、中国事業の影響を受けやすい経営構造の見直しを進める方針で、ことし1年間の最終的な損益は60億円の黒字になると見込んでいます。

会見で藤原憲太郎社長は、「構造改革の完遂とブランド力の強化が最大の課題だと感じている。この2年間が正念場であり、責任をもって取り組んでいきたい」と話していました。

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