高度化進むコンデンサー技術 次世代AIサーバーに照準(電波新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

高容量・低インピーダンス・高リプル電流のスイッチング電源用アルミ電解コンデンサー(ルビコン)

コンデンサー技術の高度化が進んでいる。自動車やICT端末、産業機器、新エネルギー関連などの分野向けに、積層セラミックコンデンサー(MLCC)やアルミ電解コンデンサー、フィルムコンデンサー、タンタルコンデンサーなどの新製品開発が活発化。次世代AI(人工知能)サーバーに照準を合わせた製品開発にも力を注ぐ。 【関連写真】0.16×0.08ミリメートルサイズの超小型積層セラミックコンデンサー コンデンサーの新製品開発では小型・高容量、低抵抗、高信頼性、長寿命などを追求。特にAIスマートフォン向けの超小型・高性能品やxEV向けの高容量・高信頼性タイプ、産業機器向けの高耐圧製品などの新製品開発や製品ラインアップ拡充が進んでいる。 ◆アルミ電解コンデンサー アルミ電解コンデンサーは、小型・高容量、高信頼性、低コストなどの特徴から、白物家電などの民生機器から産業機器、自動車、再生可能エネルギー機器まで幅広い用途で需要が増加している。 近年は通常の電解液タイプに加え、導電性高分子タイプ、ハイブリッドタイプ(導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー)の開発が活発になっている。 電解液タイプは伝導機構がイオン伝導のため、ESRは比較的大きいものの、酸化アルミニウムの欠陥部を修復する作用があり信頼性が高い。車載用に150度対応品、産機用では700V高耐圧品などが開発されている。 導電性高分子タイプは、伝導機構が電子伝導のため、低ESLで高リプル電流対応。ハイブリッドコンデンサーは電解質に電解液と導電性高分子の両方を使用する。電気特性は電解液タイプと導電性高分子タイプの中間的位置付けだが、自己修復性を有することで高電圧品の信頼性が向上。高耐電圧化で車載での需要が急増している。さらなる高リプル電流化も追求されている。 チップ型アルミ電解コンデンサーの高耐熱・長寿命化も進展し、150度2000時間保証品や125度5000時間保証品、135度4000時間保証品などが開発されているほか、AIサーバーの液浸冷却に対応したアルミ電解コンデンサーの開発も進む。

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電波新聞デジタル

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