JAL航空券を得に買う方法 国内線、最も安い運賃設定はいつまでか

得に飛ぶ!ANA&JAL完全攻略2025 第4回/全7回

2025年2月4日発売の「日経トレンディ2025年3月号」 ▼Amazonで購入する では、「得に飛ぶ!ANA&JAL完全攻略2025」を特集。2019年に国内線、24年に国際線フラッグシップ機を「A350」に刷新したJAL。搭乗や決済を繰り返せば上級会員を目指せる新制度には注目だ。安く快適にJALで旅するテクニックも紹介する。

※日経トレンディ2025年3月号より。詳しくは本誌参照

最新トピックを交え、JAL航空券を得に買う方法を紹介する

近年の日本航空(JAL)は、空に加えて“陸”での躍進が目覚ましい。「JALでんき」や体験型特典など、マイルがたまる・使えるサービスを強化してきたが、24年1月に「JAL Life Statusプログラム」がスタート。上級会員「JALグローバルクラブ(JGC)」入会も搭乗に加え、JALカード決済や各種JALのサービス利用が判定対象になった。

最新トピック 上級会員制度と国際線ネットワークが進化

【最新トピック1】生涯獲得ポイントで上級会員へ

FLY ONプログラムに加え、2024年1月に新たな階級(グレード)制度のJAL Life Statusプログラムがスタート。開始から約1年で、マイルの有効期限延長など特典の拡充も進み、下位グレードでもメリットを感じられる。

JAL系サービス利用の価値が高まった。いずれも条件達成で、サクララウンジの利用などの特典が得られる

25年1月からは「楽天市場」など対象店での買い物で、JALカード決済分に加えてLife Statusポイントが獲得できるようになるなど、ためやすさも向上中。仮に全く飛行機に乗らない場合、上級会員になる方法はANAにはない。航空機に乗る機会が少ない人ほど、JALを選ぶ新たな理由になる。

【最新トピック2】国際線もA350が軸に

国際線フラッグシップ機のエアバスA350-1000は増便を続け、25年夏にはパリやロサンゼルスへの就航も予定される。19年から国内線で運航されているエアバスA350-900も、27年度から国際線へ導入予定だ。

国内線で好評のA350-900も海外へ

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航空機(機材)は国内線・国際線とも、最新鋭の「A350」が存在感を増している。国際線では新たなフラッグシップ機「エアバスA350-1000」の導入が進む。24年1月の東京―ニューヨーク就航を皮切りに、24年には3路線に拡大。25年夏にはパリなどに就航する。

【最新トピック3】海外航空会社との提携でアジア路線強化

国際線ネットワークは、アジアや中東で海外航空会社との提携を強化。インドやインドネシアの地方都市にも行きやすくなる。エア・アスタナとの提携では、ANAがコードシェア便を持たないカザフスタン路線での旅行客獲得を狙う。

コードシェアや共同事業相手を増やす

アジアや中東では国際線ネットワークの拡充も進む。24年3月にはカタール・ドーハへの直行便が就航。今後は25年5月のシカゴ便就航や、サンディエゴ便などの増便を控えるほか、海外航空会社との提携も進める。また、JALグループの中長距離LCCであるZIPAIRが、JAL直行便がない米国・ヒューストンに25年3月に就航と、グループ全体でもネットワークを広げる。

【最新トピック4】ZIPAIRが絶好調 ヒューストンにも就航

JALグループの中長距離LCC・ZIPAIRが、年々過去最高の売上高を更新しており、25年3月期は初の1000億円超えを見込む。北米路線は圧倒的な安さで、繁忙期以外でも満席の便もある。25年3月には初の北米南部行きとなるヒューストン線が就航。

増便に合わせ売上高も伸長。注)ZIPAIRの売上高の推移。24年3月発表「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画 ローリングプラン2024」から編集部で作成

JALの航空券を買う時は、国内線は往復セットでなるべく早く買うのが基本。国際線は最も安い「Special Saver」などは取り消しができないため、「Semi-Flex」など少し高い運賃を視野に入れてもよい。

出発75日前から段階的に運賃が上がる仕組みで、早く買うのが基本。安い航空券を見つけたなどの理由でのキャンセルは、最も安い往復セイバーの場合、取消手数料が安く済む出発55日前までに判断。

54日前に手数料が上がる

搭乗が近づくごとに運賃が上がる。注)羽田―那覇(直行)の往復セイバーの25年3月30日~10月25日の設定運賃

【国際線】最安より少し高い運賃も有力 変更無料で、取り消しも数万円

「Special Saver」などの安い運賃は取り消しができない。まだ予定が決まり切っていない人は、「Economy Semi-Flex」などを活用するとよい。料金は少し高くなるが、予約変更が無料で、変更後の運賃が安くなる場合は差額が返金される。

1万円程度の上乗せでキャンセルが可能に。注)料金は25年5月3日東京発で、JAL運航便で最も安かった便

予約時に比較検討すべきは、ダイナミックパッケージ(DP)とセールだ。航空券とホテル代が一緒になったDPは、「航空券が高い時ほど、航空券単独で買うより総コストを安くできる傾向にある」(旅行ジャーナリストのシカマアキ氏)。

タイムセールは不定期だが1~2カ月ごとに実施しており、例えば国内線だと羽田―那覇が8800円からと破格。取り消し手数料を払っても、セールで買った方が総コストを抑えられるケースもある。

国内線で搭乗直前に航空券を買う時は、株主割引も検討すべき。搭乗当日でも、航空券を半額にできる。株主優待券は金券ショップで、1枚1000円以下で買えることもある。

セールやパッケージ活用で旅をどんどん安く

■25歳以下はJALカード必携 羽田―那覇が片道4950円

25年2月から、25歳以下のJALカード会員限定の「JALカードスカイメイト」運賃を新設。スカイメイトセール期間中は、全路線が片道一律4950円と破格になる

■ホテル込みのパックで旅行の総額を安く抑える

ホテルと一緒に航空券を予約する「JALダイナミックパッケージ(DP)」で合計料金が安くなることも。ほぼ同料金でもマイルがよりたまるDPが有利で、独自セールも狙い目。上は東京―ホノルルの一例

■出発が近いならセール待ち SNSで最新情報をチェック

タイムセールも狙い目。国内線の場合は、24年は10回以上実施され、1~2カ月後の搭乗便が対象のことが多かった。羽田―那覇で片道8800円も狙えるが、人気便は早く売り切れる。JAL公式Xなどで最新情報をチェックする

注)ガルーダ・インドネシア航空、エア・アスタナとの提携は予定。JALダイナミックパッケージとJAL航空券、ホテル代は、東京を25年2月8日発、ホノルルを25年2月11日発で25年1月23日に検索。座席はいずれもエコノミークラスで、JAL航空券はEconomy JAL Mahaloを選択。ホテルはヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・リゾートとした。JALカードスカイメイトは、25歳以下のJALカード(クレジット機能付き)会員で、支払いがJALカードによるクレジットカード決済であることが条件。タイムセールの運賃は一例

注)「得に飛ぶ!ANA&JAL完全攻略2025」は、「日経トレンディ」2025年3月号に掲載しています。日経クロストレンド有料会員の方は、電子版で最新号をご覧いただけます。

▼関連リンク 「日経トレンディ」(電子版)

「日経トレンディ2025年3月号」の主な内容を紹介

得に飛ぶ!ANA&JAL完全攻略2025 ●マイレージ ANAカード&JALカードに次ぐ、最強の「2枚目」はこれだ 人気路線の特典航空券を押さえる「裏ルート」テクニック ●ANA 新国際線運賃、AirJapan・・・旅行タイプ別得するANAの使い方 B787-10がベスト? 国内線「モニター付き」機材を徹底比較 ●JAL 国内線・国際線で新鋭機「A350」に乗るための見分け方 「JAL Life Status」プログラム攻略。最短何年でJGC会員に? ●格安旅行 ピーチ、ジェットスター・ジャパン、スクート……主要LCC攻略術 最安プランを多く見つけ出せるのは? 旅行比較サイト選手権 主要3エリア別「ビジホ朝食」人気ランキングTOP10 ●特別企画 空港に「しかない」手土産図鑑50

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この特集・連載の目次

旅行のコストが高騰する中、強い味方となるのはやはり「マイル」だ。ANAとJALのサービス強化により、電力や光回線などの契約だけで数千マイルが得られる時代になり、キャンペーンを利用すれば国内旅行にはすぐ行ける。新たな特典制度なども含め、旅がぐっと「安く」「楽しく」なる最新情報をお届けする。

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