「ギャンブルの時だけ人生に希望見た」 水原被告が語った「依存症」

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(右)と水原一平元通訳=ロサンゼルスで2024年2月3日、AP

「私は当時、ひどい依存に陥っていた。ギャンブルをしている時だけ人生に希望が見えた」

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から巨額の金を不正送金し、禁錮4年9月を言い渡された元通訳の水原一平被告(40)は事件発覚後、ギャンブル依存症と被告を診断した専門家にそのように語っていた。

弁護側が提出した裁判資料によれば、水原被告は18歳でギャンブルを始めた。週に4、5回の頻度でカジノに通い、借金を両親が肩代わりしたこともあった。22歳でオンラインのポーカーとスポーツ賭博にはまり、大谷選手の専属通訳としてエンゼルスに所属してからは、遠征時のホテルの部屋で他の選手とポーカーに興じた。

不正送金先となった違法なスポーツ賭博の胴元に出会ったのもエンゼルス時代だった。この時点で既に「金銭的に切羽詰まっている」と自覚しながら、「愚かにも経済的に自分を助けるチャンスかもしれないと考えた」。当時は違法賭博という認識はなかったと釈明している。

賭け金と負債はみるみるふくれ上がった。…

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *