大雪で窓ガラスが割れる被害があった河京ラーメン館猪苗代店(河京提供)
「雪による店舗の休業はめったにない。配送会社の集荷や配送もストップしているため、通信販売も出荷できない状況」。喜多方ラーメンの製造販売を手がける河京社長の佐藤健太郎さん(32)はため息をつく。 同社は従業員の通勤が困難であることなどから、喜多方市の会津喜多方ラーメン館本館など4店舗を臨時休業した。猪苗代町の河京ラーメン館猪苗代店では窓ガラスが割れ、店内に雪が流れ込む被害が確認された。屋根からの落雪が原因の可能性があるという。 喜多方市では公共施設にも影響が出た。市ふるさと振興によると、道の駅喜多の郷や市美術館、三ノ倉スキー場など9施設が臨時休業した。担当者は「各施設へのアクセス道路の除雪が間に合っていないことから、利用客の安全面を考慮して決めた」と話した。 大雪の影響は物流網にも及んだ。ヤマト運輸は会津の一部で全国からの荷物の受け付けを停止する措置を取ったほか南会津郡の一部で配達に遅れが生じているとホームページなどで周知した。佐川急便は会津の一部と全国を結ぶ荷物について集荷や配達を停止した。 金山町と会津若松市では最深積雪が観測史上1位の値を更新した。会津若松市のラーメン工房はちべぇの店長大塚雄一さん(57)は8日を休業とする予定で「お客さんはしばらく来られないだろうし、店を開けていてもどうしようもない」と話した。 大塚さんは今シーズンすでに2回、業者に除雪を依頼している。7日も連絡したが、しばらくは無理との回答だったといい「参った…」と疲れをにじませた。同市の女性(83)は「いっぺんに降られると、雪を積んでおく場所がない。朝起きる時も夜寝る時も、雪のことを考えている。もうたくさんだ」と漏らした。
福島民友新聞社
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