試合はカンザスシティ・チーフスVSフィラデルフィア・イーグルス。チーフスのトラヴィス・ケルシーと熱愛中のテイラー・スウィフトも応援に駆けつけた。テイラーはアイス・スパイスと、バンドのハイムのハイム姉妹と共にスタジアムに。弟のオースティン・テイラーも同行していた。ちなみにテイラーの大親友でいつもは一緒にスタジアムにやってくるブレイク・ライブリーの姿はなし。
ご存じのように現在ブレイクはジャスティン・バルドーニ監督とセクハラ裁判中。裁判ではテイラーの名前の出てくるテキストメッセージも証拠としてリストアップされている。それに気分を害したテイラーがブレイクを招待しなかったという噂もあれば、単にブレイクが外出を控えているだけだという証言も。テイラーとブレイクの友情に変わりはないと話す関係者もいる。
それはさておき、スーパーボウルで最も注目されるのがハーフタイムショー。今年はケンドリック・ラマーが豪華なゲストと共にパフォーマンスを披露した。その一部始終をレポートする。
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ハーフタイムショーはいきなりサプライズからスタート。冒頭に登場したのは主役のラマーではなく、俳優のサミュエル・L・ジャクソン。アンクル・サムとして登場、「偉大なるアメリカの試合へようこそ!」とショーのスタートを宣言した。
そしてラマーが登場。「Bodies」のラップでショーの幕を開けた。
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続いて赤と白、ブルーの衣装のバックダンサーたちと共に「squabble up」をパフォーマンス。
続いてステージは「HUMBLE」&「DNA」へ。一糸乱れぬダンサーたちの動きとラマーのラップがシンクロ、観客たちを圧倒した。
Cindy Ord//Getty Images
「HUMBLE」に続いて、ドレイクをディスって大ヒットし年間最優秀レコード賞を含めグラミー賞を5部門も受賞した「Not Like Us」のインストゥルメンタルのパートがちらり。観客を期待させたものの、ここでステージには2人目のゲスト、シザが登場。
2人はラマーの最新アルバム『GNX』でコラボした「luther」をパフォーマンス 。
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続いて2018年に映画『ブラックパンサー』のサウンドトラックに使われた共演作「All the Stars」を披露した。
そしてついにドレイクに対するディストラック「Not Like Us」を披露。ドレイクを痛烈に揶揄するパート「Tryna strike a chord and it’s probably A minor(音程外してるよな、Aマイナーのつもりか?)」は観客も大合唱。放送局のマイクに乗って全世界に中継されてしまうほどの盛り上がりを見せた。
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歌詞の中にある「pedophile(小児性愛者)」のワードは飛ばしたものの、ドレイクの名前はカメラを見据えてしっかり歌ったラマー。さらに胸には巨大な「a」のチャームがついたネックレスがギラリ。「Aマイナー」を外してしまうドレイクをここでもディスっていた。
そこで終わらないのがラマーのすごさ。ステージには3人目のスペシャルゲスト、セリーナ・ウィリアムズが登場。実はセレーナ、ドレイクの元カノ。2011年頃に交際していた過去がある。ディスるためだけにしては見事なステップをきっかけに、ドレイクとセリーナの過去に改めて注目が集まっている。
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最後にDJでアルバム『DNX』にはプロデューサーとして参加しているマスタードが登場。
フィナーレはそのマスタードがプロデュースしたヒット曲「tv off」。歌い終わったラマーはカメラに向かって不敵に微笑み、ショーを締め括った。
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ハプニングもトラブルも皆無の圧巻のステージを披露したラマー。この日に先立って行われたインタビューでは「ステージではストーリーテリングを期待していて欲しい」と語っていた。「私はいつも自分の音楽を通して、ストーリーを語ってきた。どんなステージであれそれを届けることに熱意を注いできた」。
ディストラック「Not Like Us」を筆頭に、ラマーのストーリーを完璧に語るステージになったといえそう。あとはこれをドレイクがどう見たのか、そもそも見たのか、続報を待ちたいところ。
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