大雪による大規模滞留を防ぐため2月4日午後6時から実施された福井県越前市以南の北陸自動車道と国道8号の同時通行止めは、帰宅ラッシュを直撃した。国土交通省近畿地方整備局や中日本高速道路は前日から「4日午後以降」などと実施可能性を通知していたが、はっきりした時間や区間を公表したのは実施30分前。足止めを余儀なくされた運転手らは「仕方ない」と話しながらも、大雪が長引く恐れもあり、先行きの見えない状況に困惑していた。
国道8号の通行止め起点となった越前市白崎町のチェーン着脱場では、国交省の職員や県警の警察官がドライバーに状況を説明。多くの乗用車がUターンを余儀なくされていた。大阪から福井に仕事で訪れていた会社員の男性は「会社と連絡してどうするか対応を決めたい」と困り顔だった。
奈良県から金沢市に向かう途中、北陸道敦賀インターチェンジ(IC)で下ろされたトラックの運転手(47)は「係員から『最悪、丸一日(高速道路から)出られなくなる』と言われた。天気相手なのでどうしようもないけど、下道でいいから石川までなんとか行きたい」と頭を抱えた。
敦賀方面へ通行止めとなった丸岡IC近くのコンビニでは4日午後7時ごろ、複数の大型トラックが停車し、ドライバーたちがこの後どうするか頭を悩ませていた。東京に向かうというトラック運転手の男性は「下道も通行止めで金沢方面から行くしかない。何時間かかるか分からないので食べ物を多めに買った」と話した。
近畿地方整備局と中日本高速道路などは3日、大雪による車両の大規模滞留を防ぐための「予防的措置」として、坂井市から滋賀県長浜市までの北陸道と国道8号で4日午後以降に同時通行止めを行う可能性があると発表。4日には実施時間を「夕方以降」「午後5時以降」と段階的に変更。午後5時半になりようやく、国道8号の起点を越前市白崎町として午後6時から同時通行止めを行うと公表した。
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近畿地方整備局の担当者は「最新の予測を把握する中で、降雪エリアやピーク時間を踏まえて決めた」と強調。結果的に帰宅ラッシュでの実施となったが「交通量が増える時間に降雪量が多くなると大規模滞留につながりかねない。通行止めを避けたいという思いは当然あり、ぎりぎりの判断になった」と理解を求めた。中日本高速道路金沢支社の担当者は「関係機関との調整もあって直前での判断となってしまい申し訳ない」と話した。
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