おととし青森県八戸市にある病院で、入院患者が同じ病室の患者を殺害した事件で、病院側が当初警察に通報せず、肺炎で死亡したという診断書を作成するなど、事件を隠そうとした疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は犯人隠避の疑いで詰めの捜査を進めています。
おととし3月、八戸市の「みちのく記念病院」で、入院していた73歳の男性患者の顔を歯ブラシで何度も刺して殺害したとして同室だった59歳の別の患者が逮捕され、その後、懲役17年の判決を受けました。
警察によりますと、病院から通報があったのは事件の翌日で、それまでに死因を肺炎とする診断書を作成し遺族に渡していたということです。警察は事件が起きた翌月、不正な診断をした医師法違反などの疑いで病院を捜索し、捜査を進めてきました。
捜査関係者によりますと、警察は病院側が事件を隠そうとした疑いがあるとみていて、犯人隠避の疑いで詰めの捜査を進めています。